2011/01/30

winners

1月のクラシックシリーズ。
こうして並べてみるとイヴィーツァ・コステリッチの独壇場。ワールドカップ総合チャンプ初制覇へ盤石の攻めだった。イヴィーツァに怖いものがあるとすればけがでしょう。いままでなんどもけがには泣いた。このまま何事も無くシーズンをゴールしてほしいものです。無事是名馬といいます。

過去総合V2を果たしているアクセル−ルンド・スヴィンダルはこのクラシックシリーズ、今シーズンは一度しか勝っていません。低迷ぶりがちょっと気になります。冬季オリンピックと世界選手権あわせて8個のメダルコレクターですから、2月のガルミッシュ世界選手権が本来の実力発揮への起爆剤になればと思います。

アーデルボーデンで10シーズン目にしてワールドカップ初優勝を果たしたのは、フランスの大回転スペシャリスト、シプリアン・リシャール。今シーズンは12月のアルタバディア大回転で2位に入っています。遅咲きの選手なのでしょうか。

ラウバーホルンのダウンヒルを制したクラウス・クレルはデビュー以来123戦してこれがようやく通算3勝目。名門オーストリアのパワーチームにあってなんともマイペースなダウンヒラーですね。

ハーネンカムの華、ダウンヒルの王者に輝いたのはスイスのディディエ・キューシュ。スーパーGも含めるとこの優勝でハーネンカムレースだけで実に5勝目。36歳5ヶ月と6日での優勝はワールドカップ歴代最高齢ということになりますね。このあとシャモニー、レズーシュで開催されたカンダハーレース滑降でも勝っちゃいましたから自己記録更新です。174センチ(自称)と小柄ではあるけれど大回転から滑降までトップにランクされるパワーレーサーです。

スラロームで2週連続して優勝したフランスのジャン−バプティスト・グランジェは昨シーズン初頭、アメリカ、コロラド州のビーバークリークで開催された大回転で靭帯断裂。サーキットはおろか冬季オリンピックまで棒に振っちゃった。ちょうど1年前に手術して7月にはもう雪上トレーニングを始めたというから、驚異的な回復力です。医者にとってきっと模範的な患者だったのでしょうね。この2連勝で今シーズン3勝目。イヴィーツァ追撃ののろしをあげたというところでしょうか。