2011/01/12

痛ッ!

早朝は星がきらめいていたウェンゲン、いつのまにかアイガーもメンヒもユングフラウもすっぽりと雲の中です。ラウバーホルン山頂は雲こそないものの強い風が吹き抜けています。フォトグラファーたちも定刻通りにポジションフィックス。………と、強風のためにいつのまにかスタート地点ははるか下の方へと変更。おおあわてで撮影ポジション移動です。
Photo by Shin-ichiro Tanaka














が、いまさらグッドポジションがあるわけじゃない。急遽コースの近くにあったはしごを無断借用してのポジション確保。しかも1本のはしごに3人のフォトグラファーが鈴なり。一番小さい自分が一番上に上っての撮影です。これはこわかった…。

撮影ポイントはミンチカンテ下のCanadian Corner。かつて二人のクレイジイカナック(カナダスキーチームのダウンヒラーに対する愛称)が相次いで大クラッシュしたという名うての難所。レーサーはここで鋭角的なターンを処理しながら、加えてジャンプをもこなさなければならない。コース沿いには高いネットが幾重にも張り巡らされているから、通常の撮影は不可能。やむなくはしごを借用しての撮影とあいなったわけです。はしごが転がっていたのは幸運でした。

イターいワンショットはオーストリアのゲオルク・シュトライトベルガー選手。トレーニングながら強豪ヴァルヒホッファー選手の上をゆく7位につけた。