2017/12/31

大祓(おおはらえ)

大晦日のきょう、鶴岡八幡宮の大祓式に参列してきた。
大祓詞(おおはらへことば)を奉じて身を清め、御神酒を頂戴し、「おはらひさん」をいただいてきた。

では、皆々さまよいお年をお迎えください。

2017/12/29

バクダン低気圧

いって来ましたよお、バクダン低気圧で大荒れの小谷村、栂池高原。
年明け早々のシーズンインに備えて最終自主トレ決行です。
シンシンと降り積む雪ならいいのだけれども、ヒューヒューとふく風に運ばれてくる横なぐりの雪が止むことなく山を襲っています。

それでも、と外に出てみれば、リフト乗り場で「アーラ、むらさん」という声がして、誰だろうと振りかえったら松澤三千代。白馬高時代には全日本アルペンで二冠を獲得し、後にSAJデモとしても活躍したあの松澤三千代だった。もしかして二十年ぶりくらいの再会だったかもしれない。栂池スキースクールのスキー教師に復帰していて、今日も超初心者のおんなのこに優しくスキーを教えてあげていた。

雪降りは三日三晩続き、帰る頃になってようやく陽射しが顔を見せてくれた。
バスの運転手はうずたかく積もった雪を振り落とすのに余念がなく、そのそばを民宿のおかみさんが、車の屋根の雪はそのままにエイッヤーッとエンジンを吹かしながら坂を上っていった。活気ある村の情景がまたもどってきた。


日本一の豪雪地帯、陸の孤島として名を馳せた松之山育ちの佐助庵にしてみれば、ま、こんな情景も………「フツー」。
でも懐かしい。大雪でみんなドタバタしているというのに、なんだか幸せな気持ちにひたりながら栂池を後にした。

2017/12/19

かえり見すれば

久しぶり、ビーバーこと樋田さんにおめもじ。
あいかわらずFBとインスタとポケモンにはまっている様子です。
ビーバーはただ今かつて取材したシルクロードの膨大なフィルムデータをスキャンして整理中。

では、と辻堂の湘南T-Siteの一角にある apple へ。
最小構成で50万超、目いっぱいスペックアップすると150マンエンにならんとする iMac pro を見にいったのだが(見るだけネ)、まだ店には入ってきていなかった。

こんなところによくこんな広い土地が!と思うほど、できたばかりの広大な新興住宅地の一画にある湘南T-Siteは tsutaya がメインのショッピングモールだから、いうなればだだっ広い本屋。紀伊國屋や三省堂みたく所狭しと……ではなく、地域、場所柄に合ったテーマの本があちこちに散在しているゆったりとしたスペースに置かれていて、立ち読み用の椅子まで置いてあるという驚愕の本屋。それにカフェやレストランやデザイングッズなどの店もいろいろあるものだから、おしゃれな若い奥様グループにとっては一日中いてもあきない洗練されたスペースとなっているみたいだった。高級デジ一眼をぶら下げたあまたの熟年が闊歩している鎌倉と違い、不肖佐助庵的にはすごく新鮮な、すごく羨ましい街に見えた。

佐助ヶ谷への帰り途、ふとかえり見すれば西の空が極彩色に染まっていた。あわてて鎌倉山の秘密基地へあがったのだが、あいにくとカメラもケータイも家に置いたまま。ビーバーが愛用している極めて古いデジカメをお借りして……。

2017/12/17

いとをかし −鶴岡八幡宮御神楽神事−

きのう鶴岡八幡宮の御神楽神事(みかぐらしんじ)を拝観してきた。
四隅に焚かれたかがり火の中で、八百万の神(やおよろずのかみ)に歌舞を奉納する神事です。
かつて平安の京の都で「うたのこえもあはれに、いみじうおもしろし」と清少納言も愛でた御神楽だが、ときおり吹きすさぶ突風に火の粉が躍り、大事をとってかがり火は正面の一基だけ。
夜さり、ほの暗い御神楽「いとかなし」。

photo story :
https://www.amazon.co.jp/photos/share/nKbhSCmmvQQM44MOLOFZ4aBG6slrB9eqfcd3DaZ3ajG

2017/12/08

天圓縦走 −鎌倉アルプス−

こないだシーズンインを前に、重い腰をあげ自主トレを決行した。
……というのも毎年ヨーロッパ滞在中にお世話になっているのりさんがスイスから一時帰国中で、一日円覚寺や長寿寺で紅葉狩りをしたのだったが、けっこう太ももにこたえて「これではイカン」と一念発起したのだった。
いつものとおり獅子舞の谷で紅葉を楽しんでから天圓へアタック開始です。
きょうはその前に、調査と整備を終えてようやく公開された二階堂の永福寺(ようふくじ)跡を佐助庵的テキトー調査。専門家の報告によれば平等院みたいに左右両翼にひろがった感じのお寺だったらしい。

獅子舞の谷は、こがね色のイチョウの葉はもうあらかた散ってしまっていて辺り一面を埋めつくしていたのだが、もみじの葉が見事に赤く染まっていて、ストックを手にした老若男女で賑わっていた。

獅子舞の谷をぬけ、急な山道を登りきって天圓コースへ。
ここから鎌倉と横浜の最高地点、大平山を通り、北鎌倉建長寺、半僧坊大権現へハアハアゼイゼイとアップダウンを繰り返しながらのグータラトレッキング。
途中十王岩の上から相模湾や鎌倉のメインストリート、若宮大路がかすんで見え、振り返るとみなとみらいのランドマークタワーやパシフィコがやはりかすんで見えた。
だいぶ冷えてきたから遠くまでくっきりとクリアなのかと思って300mmのレンズを背負っていったのだが、すっかり当てが外れてしまった。
でもこうして鎌倉の街を俯瞰して眺めると、段葛は頼朝の目論見どおり入り口から八幡さまに向けて徐々に道幅が狭くなっていることがよくわかった。

何体かのからす天狗があたりを睥睨している半僧坊大権現からは急な石段を下った。下りとはいえ数百段の石段をおりるのも結構な苦行。まだ紅葉の残る境内を通りぬけ、総門を出る頃にはかなりヨレヨレになっていて、夏の間グータラの極まりをつくした足腰にズシンときた。
第二次自主トレが必要だナ。

photo story :
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