2017/12/29

バクダン低気圧

いって来ましたよお、バクダン低気圧で大荒れの小谷村、栂池高原。
年明け早々のシーズンインに備えて最終自主トレ決行です。
シンシンと降り積む雪ならいいのだけれども、ヒューヒューとふく風に運ばれてくる横なぐりの雪が止むことなく山を襲っています。

それでも、と外に出てみれば、リフト乗り場で「アーラ、むらさん」という声がして、誰だろうと振りかえったら松澤三千代。白馬高時代には全日本アルペンで二冠を獲得し、後にSAJデモとしても活躍したあの松澤三千代だった。もしかして二十年ぶりくらいの再会だったかもしれない。栂池スキースクールのスキー教師に復帰していて、今日も超初心者のおんなのこに優しくスキーを教えてあげていた。

雪降りは三日三晩続き、帰る頃になってようやく陽射しが顔を見せてくれた。
バスの運転手はうずたかく積もった雪を振り落とすのに余念がなく、そのそばを民宿のおかみさんが、車の屋根の雪はそのままにエイッヤーッとエンジンを吹かしながら坂を上っていった。活気ある村の情景がまたもどってきた。


日本一の豪雪地帯、陸の孤島として名を馳せた松之山育ちの佐助庵にしてみれば、ま、こんな情景も………「フツー」。
でも懐かしい。大雪でみんなドタバタしているというのに、なんだか幸せな気持ちにひたりながら栂池を後にした。