2019/07/26

金継ぎ

たいしたマグカップではないのだが、ずいぶん以前にヒビを入らせてしまっていた。
使い慣れたカップだから、横着してしばらくコーヒーがじわーっと漏れてくるのをだましだましして使っていた。

けっこう割れた茶器などを自分で補修している好事家もいるらしいのだが、業者に金継ぎを依頼することにした。
欠けとヒビの補修であわせて四千円。ま、とりあえずは値段相応のできあがり、か。
補修には漆なんかも使っているらしいから五日間ほどは静置しておかなければいけないと注意書きにあった。
二十年ぶりの復活なのだが、口のまわりがかぶれたら大変だ、梅雨が明けてスッキリした頃に………。

2019/07/22

マ ム シ

梅雨空が続きます。
サマーゲレンデ特集の原稿締め切りに追われて尻に火がついた編集部の依頼で、雨天強行、曇天決行のスケジュールで撮影にいってきた。奥美濃白鳥や群馬、新潟方面へとドサまわり。

某日、某所〈特に名を秘す〉、特別に許可をもらって営業開始前の早朝にサマースキーイングの撮影をしていると、白いブラシのスロープをニョロニョロとマムシが蛇行していた。けっこう腹がふくらんでいたからどこかでメシにありついたあとだったのかもしれない。
ビビる不肖佐助庵には目もくれず、マムシは悠々とスロープを横切っていって草むらに消えた。
子共の頃、悪童たちと近くの山に遊びに行ってマムシを捕まえると、その場で開きにし、木の枝に串刺しにして焼いて食ったのを思い出す。白身の魚みたいな食感だったのだが、小骨が多くて食いにくかったのを思い出す。マムシを間近に目にしたのはその頃以来。突然タイムスリップして子共の頃に戻ったような気持ちになって、一瞬胸が躍った。

2019/07/19

瀬をはやみ〜

summer came.
summer has come.
summer is coming.

どうでもよいが、早く来てくれーッ、と小一時間………
チョウチョウ待ちきれず佐助庵を徘徊し
灰色の空を見上げておもわず「梅雨あけろーッ」とぞおもう

(スイマセン、馬生の崇徳院聞きながらつぶやいてしまいました)

2019/07/10

てくてく歩いて鎌倉花火大会

半年ぶり、スキーグラフィックの編集長だった守屋さん(仮名)のお誘いで江の島のすばな通りにあるGallery-Tで開催中のカガワタクヤ・ヤスコさんの作品展に行ってきた。南の島を舞台に自然や生物をテーマにした作品展。渚に流れついたビーチグラスをつかったアートやクジラをテーマにした水彩。
………なのに不肖佐助庵、無粋なことにあたまに思い浮かぶのはクジラ肉のステーキやベーコンのことばかり。WWFのメンバーでもあるカガワさんもきっとあきれていたことだろう。

ちょうど頃合いだったからそのまま鎌倉花火大会を見に行くことにした。………のだが、江ノ電はギューギュー詰めのチョー満員電車、日本のオヂさんにとっては悪夢の通勤電車状態なのだが海外から訪れたYOUたちにとってはなかなか経験のできない押し合いへし合いのすし詰め電車。みんなキャーキャー喜んでいた。どうにも身動きできないから会場からちょっと離れた稲村ヶ崎に降りて歩いて行くことにした。
去年はどんよりとした厚い雲が下りてきて最悪の花火大会だったのだが、きょうは雲もなく、風も北の方から吹いていたから由比ヶ浜につめかけた大勢の見物客にとっては近年になく最高の条件の花火大会だったろう。