2019/07/22

マ ム シ

梅雨空が続きます。
サマーゲレンデ特集の原稿締め切りに追われて尻に火がついた編集部の依頼で、雨天強行、曇天決行のスケジュールで撮影にいってきた。奥美濃白鳥や群馬、新潟方面へとドサまわり。

某日、某所〈特に名を秘す〉、特別に許可をもらって営業開始前の早朝にサマースキーイングの撮影をしていると、白いブラシのスロープをニョロニョロとマムシが蛇行していた。けっこう腹がふくらんでいたからどこかでメシにありついたあとだったのかもしれない。
ビビる不肖佐助庵には目もくれず、マムシは悠々とスロープを横切っていって草むらに消えた。
子共の頃、悪童たちと近くの山に遊びに行ってマムシを捕まえると、その場で開きにし、木の枝に串刺しにして焼いて食ったのを思い出す。白身の魚みたいな食感だったのだが、小骨が多くて食いにくかったのを思い出す。マムシを間近に目にしたのはその頃以来。突然タイムスリップして子共の頃に戻ったような気持ちになって、一瞬胸が躍った。