2011/01/16

ファイティン ハンス

ラウバーホルンレースの掉尾を飾るのは回転。日本からは佐々木明選手、湯浅直樹選手が出場。とりわけ佐々木選手は2003シーズンにここウェンゲンで65番スタートから一躍2位におどりでて以来かなりの人気者です。
今日は残念ながら日本チームは成績は残せなかった。

さて、ワールドカップの雪上でわれわれフォトグラファーと敵対関係にあるのがFIS(国際スキー連盟)アルペンのコースディレクターです。迫力のあるシーンを撮ろうとすると「そこは危険だから移動せよ」と絡んでくるわけです。ほんとはそうでもないんですけどね。ここ数シーズン男子技術系コースディレクターを相務めているのは、往年の大回転スペシャリスト、ハンス・ピエレンです。この人はとりわけうるさかったのですが、近年だいぶまるくなったようです。今日も1月とはおもえないぽかぽか陽気のウェンゲンでコースのセットアップに大車輪の活躍です。柔らかくなった雪に水をまいて雪面硬化剤を撒き散らし、コースを固く凍らせるわけです。
おかげで上々のピステが出来上がりました。

81回目のラウバーホルンレースのファイナルは、虎視眈々と総合優勝を狙うクロアチアのイヴィーツァ・コステリッチの優勝で幕を閉じました。明日はガルミッシュを経由してハーネンカムレースの開催されるキッツビューエルに移動する予定。

夕日に赤く染まったユングフラウとシルバーホルンが、ウェンゲンを去るわれわれを見送ってくれました。