クラシックシリーズ唯一のナイトスラローム大会、オーストリア、シュラートミンクの The Night Race です。毎年ハーネンカムレースの翌週火曜日に開催。平日にもかかわらず5万人近くの大群衆がおしよせます。今シーズンの開催は1月25日。オーストリアのベテランスラローマー、マンフレッド・プランガー33歳の誕生日でもありました。プランガーが登場すると期せずしてコースサイド、ゴールエリアの観衆から「ハッピイバーズデイ」の大合唱です。過去この大会で優勝したことのあるプランガーですが、残念ながら2本目に失敗して、10位に入った日本の湯浅選手の次の次、12位だった。
湯浅選手といえばキッツビューエルのレースからお母さんが観戦に来ているそうです。ここシュラートミンクでは母親の目の前で今季最高の10位に入った。湯浅選手もさぞや誇らしかったことでしょう。一方コステリッチファミリーは家族総出でイヴィーツァのバックアップ。雪の降りしきるゴールエリアではやはり母親が心配そうに息子の様子をみつめています。かつてこのコースの急斜面で大転倒をしたことのあるイヴィーツァ、5位に終わってしまいました。
クラシックシリーズ、最後になるシャモニーのカンダハーレースは残念ながら取材せずに帰国します。2月に入って、6日からはガルミッシュ・パルテンキルヒェンでアルペンスキー世界選手権に入る予定。さて、今度はどんなドラマが展開されるのだろう。