2018/01/24

ザ・ナイトレース − Schladming −(1/26追記)

平日の火曜日だというのに数万の観衆が押しよせるというシュラートミンク名物「ザ・ナイトレース」。暖冬のせいかどうかはわからないが、ことしはいくぶん観客が少なかったような気がする。それでもザルツブルクから、インスブルックから、バスを連ねてやって来た観衆の熱気が冷めることはありません。

レースは、またもやヒルシャーとクリストファシェンの一騎討ちの様相。だが2本ともラップを奪取したヒルシャーの「貫録」勝ち。……なのだがオヤジのフェルディナンドの前では怪物ヒルシャーもやはり人の子にもどるのかな。

ところがクリストファシェンの2本目に、観客のだれかが雪つぶてをぶつけたらしく、興奮したクリストファシェンがTVカメラに向かって、オーストリアスキーチームのコーチに、猛抗議したのだが、なんとなくそのまま。なぜならばここシュラートミンクはヒルシャーの生まれ故郷の近く。あきらめたクリストファシェン、今度は強烈なシャンパンシャワーでヒルシャーに意趣返し。とうとう最後は二人で鬼ごっこが始まっちゃった。ほんとにこの二人はいつ見ても仲の良い兄弟みたいだ。

オーストリアスキー連盟会長の顔もほころびっぱなしです。

1/26 追記
– The Associated Press
翌日になって、8日に就任したばかりのハインツ-クリスティアン・シュトラーヒェスポーツ相がヘンリク・クリストファシェンに謝罪した。
スポーツ相はこの事件を「オーストリアのイメージを傷つける深刻な不公平な行動だ」と声明を発表し、「クリストファシェンには、スポーツの公正性を気にするすべてのオーストリア人を代表して謝罪します」と述べた。

ヒルシャーに0秒39差で敗れたクリストファシェンではあったが「雪つぶてで一瞬気が散ったけれど、レースの結果には影響していない」とコメントしていた。