レースは、またもやヒルシャーとクリストファシェンの一騎討ちの様相。だが2本ともラップを奪取したヒルシャーの「貫録」勝ち。……なのだがオヤジのフェルディナンドの前では怪物ヒルシャーもやはり人の子にもどるのかな。
ところがクリストファシェンの2本目に、観客のだれかが雪つぶてをぶつけたらしく、興奮したクリストファシェンがTVカメラに向かって、オーストリアスキーチームのコーチに、猛抗議したのだが、なんとなくそのまま。なぜならばここシュラートミンクはヒルシャーの生まれ故郷の近く。あきらめたクリストファシェン、今度は強烈なシャンパンシャワーでヒルシャーに意趣返し。とうとう最後は二人で鬼ごっこが始まっちゃった。ほんとにこの二人はいつ見ても仲の良い兄弟みたいだ。
オーストリアスキー連盟会長の顔もほころびっぱなしです。
1/26 追記
– The Associated Press
翌日になって、8日に就任したばかりのハインツ-クリスティアン・シュトラーヒェスポーツ相がヘンリク・クリストファシェンに謝罪した。
スポーツ相はこの事件を「オーストリアのイメージを傷つける深刻な不公平な行動だ」と声明を発表し、「クリストファシェンには、スポーツの公正性を気にするすべてのオーストリア人を代表して謝罪します」と述べた。
ヒルシャーに0秒39差で敗れたクリストファシェンではあったが「雪つぶてで一瞬気が散ったけれど、レースの結果には影響していない」とコメントしていた。