2018/01/16

ペンションヒンターゼア − Kitzbühel −

いよいよ78回目のハーネンカムレース。

すっかりキッツビュールでの定宿となってしまったペンションヒンターゼアに入ると、いつにかわらずあたたかく迎えてくれるあるじのグイドとカースティン夫妻、それにもまして部屋に入ると、大きな写真フレームの中から御大のエルンスト・ヒンターゼアやトニー・ザイラーが微笑みかけてくる。
まことにもって我が家にいるようにくつろいでしまいます。
潤沢な積雪というわけではないが、滑降コース「シュトライフ!」のコース整備は万全。
初日の今日16日は第1回目の滑降トレーニング。下り坂の天候を考慮してスタートを1時間早めた。
トップを奪取したのはC・インナーホッファー。ちょうど1年前のハーネンカムスーパー大回転で2位に入った。
日本の須貝龍も出場したのだが、スタート直後にランをやめてしまった。体調不十分なのかもしれない。
メディアセンターに帰ると、プレスシェフのヴォルフガングが「明日のトレーニングランはキャンセルだよ」と教えてくれた。

ところでペンションヒンターゼアのすぐ横をハーネンカム滑降のスタート地点まで上るゴンドラが通っていて、そのゴンドラには歴代のハーネンカムレースの勝者の名がひとりひとり誇らしくペイントされています。
もちろんNo.1のゴンドラにはキッツビュールの誇る偉人、トニー・ザイラー。ヒンターゼア家もエルンストとハンス、父子二人の名前があります。
ことしの新顔は昨季ハーネンカム滑降を制したD・パリス。
毎年7月頃には新勝者を招いて、新たにペイントされたゴンドラをお披露目するのだが、78回を数えるハーネンカムから、どんな伝説が生まれるだろう。
毎シーズンのことながら胸がおどる。