2019/04/11

釈迦堂切通し

ちょっと再確認したいことがあって大町にある衣張山の登り口……ではなくて釈迦堂切通しへ行ってきた。

「釈迦堂切通し」は四十年ほど前に最初の岩石大崩落が発生して、以来一応通行止めになっていたのだが、大町や浄明寺に住む人たちにとっては、ハイソウデスカ、とすんなり聞くわけにはゆかない便利な生活道路。不肖佐助庵も十数年前にはんば探検気分でこの洞門を通りぬけたことがあった。
それが九年ほど前に二年連続してまたもや大崩落が起こり、以来大町側、浄明寺側とも鉄柵を設置して完全封鎖。そして昨年の暮れにドカーンと派手に四度目の大崩落が起こったのだった。(近所の住人談ネ)

そんなわけで不肖佐助庵、イッタイドウナッテオルノカナ、と十数年ぶりに釈迦堂切通し現地調査。
もちろんおそるおそる民家のすぐ横に設置されている鉄柵の外から……。
四度の大崩落を繰り返し、数十年の風雨にさらされてきた釈迦堂切通しはすっかり雑草や樹木に蹂躙されていて、かつての端正な面影は完全に影をひそめていた。
それでも、と用意したモノポッドの先端に据え付けたコンデジを頭上高く掲げ上げて鉄柵に張りついて写真を撮った。

では、浄明寺側はドウナッテオルノカと下をグルッとまわってアタックしてみたのだが、こちらは釈迦堂切通しが見えないところで進入禁止の鉄柵、反対側の洞門を見ることはかなわなかった。
 せっかくだからと十二所(じゅうにそ)まで足を伸ばし、緑色の桜、御衣黃の定点観測。ちょっと早かったけれど御衣黃の若木は年輪を重ねるごとに立派な八重の桜を花開かせるようになっていた。あと一週間ほどで満開になるのだろう。
すぐ近くにひっそりとたたずんでいる名刹、明王院の参道は、うっすらと色づいた桜が今を盛りと満開だった。

photostream :
御衣黃
明王院