2017/01/22

キッツビュール −ハーネンカム SL−

今シーズンから複合種目のなくなったハーネンカムレース、最終日のきょうはスラローム。
滑降コースの「シュトライフ!」とVの字を描くようにセットアップされた「ガンスラーン」コースは、天気晴朗なれど碧氷のコースに仕上がりました。
おかげで目下スラロームポイントでトップをゆくノルウェイのヘンリック・クリストファシェンをはじめスウェーデンのマティアス・ハージン、アンドレ・ミイラーらスペシャリストが相次いでコースアウト。1本目だけで26名のスラローマーが途中棄権するという過酷なレース展開となった。
日本の湯浅直樹は1本目に13位につけたのだったが、2本目に慎重になりすぎたのかトータル19位に沈んだ。
優勝を果たしたのは地元オーストリアのエース、マルセル・ヒルシャー。そして2位に入ったのもオーストリアゆかりの英国人、カンダハースキークラブ所属のデイヴ・ライディング。
カンダハースキークラブというのは、1020年代にサンアントンの天才スキーヤー、ハンネス・シュナイダーと共に、現代の回転競技の礎となったカンダハーレースを始めた英国人貴族サー・アーノルド・ランが創設したスキークラブだ。
今シーズになって突如上位に浮上するようになったライディングにとって初のお立ち台となった。
 ヒルシャーの右腕後方に立つ白いヒゲの人物が父親にしてコーチのフェルディナンド・ヒルシャー。