2011/12/31

阿(あ)と吽(うん)

未曾有の大天災にあけ、そして暮れたいちねんが過ぎようとしています。

大つごもり。
一年間佐助庵をお守りいただいたお札をおさめ、新たなお札をいただきに鶴岡八幡宮へ。

本殿は参拝客が穏やかにのんびりと行き交います。
が、一歩外れた柳原神池(やないはらしんち)のほとりにある白旗神社には、お参りする人とていません。
おだやかに、おだやかにと被災された方々の平穏を祈ります。


2011/12/24

どフックなPC

わたしのゴルフのおっしょさん、S﨑(仮名)2年ぶり、いや3年ぶりに佐助庵来訪。週4ゴルファーのS﨑(仮名)がなにをとちくるって鎌倉かんこーか、といぶかれば、デスクトップ、ノート、ごていねいに両方ともおかしくなったのだという。

デスクトップはもう5年来使ってきたから、ま、これはHDDの物理的なトラブル。が、知人から譲り受けたばかりというノートの方は文章が打てなくなっちゃったというキーボードに加えて、ありがたくも前のオーナーから引き継いだエッチサイトの請求画面です。両方とも自分が直接目にするのは初めての症状。エッチサイトの画面をクリックしたい誘惑をおさえてちょいとナーバスになって試行錯誤です。

トラブルの原因が突きとめられずに困惑するこちらをよそに、フェイスブックとブログ中毒のS﨑(仮名)はスマホでのんびりとブログの更新中。

イッパイやりながらのノート修復作業は結局2日がかり。いいかげん飽きたところでデスクトップは後日引き渡しで、渋るS﨑(仮名)を説得したのでした。
さて、デスクトップの修復作業、どうなるのか自分にも全くワカリマセン。HDD交換、OS新規インストール、などなど…。当分トラブルなPCには触りたくない気分だし…。

写真は嫌煙の客人に遠慮して、外でイップク中のワタシ。S﨑(仮名)のコンデジをとり上げてガラス戸に反射した自分のセルフショット。なぜか影がふたつできちゃってるよ。

2011/12/17

夕暮れ















今日は冷えましたね。

伊豆の空に漂う超絶の夕焼け雲。
稲村ヶ崎の切り通しには家路を急ぐ車が列をなします。
海辺の岩で羽を休めているのはイソシギでしょうか、それともハマシギでしょうか。

the shadow of your smile, Sarah Vaughan

2011/12/15

ふたご座流星群

月が煌々と輝いて、ふたご座流星群のピーク。
初めての、流星を撮影してみるテスト。
明るいレンズならよろしいかと簡単に考えて 85mm/f1.2 をセットしたらいきなりシュッと大きな流星がフレームをいっぱいに横切っていきます。ならば、と 50mm/f2.5。
でもなかなかうまくいかない。かろうじてシャッタータイミングの合った3カットを。
もう少しねばれば良かったのだが…。
しばし冷気を忘れるほどの、すばらしい天体ショウだった。
85mm ISO400 f/1.6 5sec

50mm ISO1250 f/2.8 3.2sec

50mm ISO1250 f/2.8 3.2sec

2011/12/14

シクラメン


花屋の石渡さん(仮名)からいただきました。シクラメン。
この花をいただく度に
あ、また暮れも押しせまって来たな、と感じます。

寒い冬の日々が続きます。
自分はこうして、普通に花を愛でることができるのだけれど
罹災された方たちの今の気持ちは……と、どうしても思いがいってしまいます。

遅々として進まない復興事業に歯がゆい思いをしているのは自分だけではないだろうけど、いったいこの国の施政はどうなっているんでしょうね。政治もしかり、官僚もしかり。電力供給という人質を握ってやりたい放題、欺瞞に満ちた倫理観を押しつける大会社もしかりです。
欧米か!とツッコミを入れられそうだけど、ドイツやアメリカみたくもう少しでもいいから強いリーダーシップを持った指導者が現れてくれないものかと、ふと思います。

えらそうなことを書いてしまいましたが、結局のところ自分という一個の人間の意識から変えてゆかねばならないのかもしれません。

2011/12/11

紅葉に月





満月の今宵は皆既月食です。

夕方の長谷寺、ライトアップの紅葉へインスペクション。
澄みわたった空に山影から満月がのぼり
地蔵尊も紅葉色に染まっています。

夜になって次第に雲が流れ始め、皆既月食は雲の中。日が変わった頃になってようやく地球の影で赤く染まった月がすがたをあらわします。


(露出を変えた2枚の写真を合成)

2011/12/03

PX−7V フチなしプリントの件 −最終章−

Epson Print Plug-In for Photoshopの件
OS X Lionに正式に対応したv1.17が出ましたね。

再インストール決行です。
今度はしっかりと前説とFAQをチェック。
OS X Lion上では32ビットモードのcs5でのみ対応しているのは前ヴァージョンと同様。
が、OS X Lionも32ビットモードでなければいけない、とは明記してない。
OS X Lionも32ビットモードではしっているMacProは必要十分条件クリアだから問題ないとして、64ビットモードのMac Bookで Epson Print Plug-In for Photoshop してみるテスト。

インストール完了後、cs5を32ビットモードにスウィッチして起動!
さっそく tiff と jpeg 画像をオープンして「自動処理」へとんでみると…
お、今度はちゃんと「Epson Print Plug-In for Photoshop」があります。(アタリマエか…)
PX-7Vをセットアップして以来初めてさわる Epson Print Plug-In for Photoshop です。
では、と速攻でプリントテスト。
「レイアウト」のコラムでレイアウト、用紙設定。OK。

と、「プリント」のコラムへ目を移してみれば……おや、おなじみの文字化けです。
OSを英語モードで起動しているのが原因かもしれない。
ま、いいか、とEpson Print Plug-In for Photoshop を英語モードでリオープン。
レイアウト、用紙設定その他OK。
プリントボタンクリック。
A3ノビできれいにフチのないプリントが出てきて、これにて一件落着です。


Epson Print Plug-In for Photoshop というのは Imaging WorkShop から画像補正関連の機能を省いてプリントマネージャーに特化したソフトだったのですねえ。
cs5 のプラグインなんだからあたりまえなのだが、そんなことも知らない自分がコワイ。

時節柄そろそろアタマの中は年賀状モード。
用紙サイズも左右50センチ近くから一気に15センチへ。
肝心のカラーの検証もまだだし、さて、今度はどんな難問が…。
なぜか、ワクワクする…。

2011/11/27

丹沢湖

紅葉狩り(もみじがり)、としゃれこんだわけではないが秋の丹沢湖。

紅色に染まった紅葉(もみじ)にくらべ、山の紅葉(こうよう)はいまひとつ。
…(あー、ややこし)

丹沢湖の水、白濁したみどりいろ(エメラルドグリーン)なんですね。
これはこれで趣があってよろしいかと。
(カッコが多くて…)

2011/11/20

横須賀

11月とは思えない日曜日。
半袖日和だった。

戦艦三笠、パンジー。



2011/11/14

突然ですが…

このブログを読んでくださっている諸兄

ブログのタイトルを変更しました。
どう考えたって以前のタイトルはこのブログの内容と一致しなかった。
スキーのオフシーズンにはどうしても話題がそれてしまいます。

新しいタイトルは「 sasukean's eye | alpine graffiti 」
アルパイングラフィティ=佐助庵の落書きとお考えください。

もちろんシーズンにはスキーに関わる出来事を書き連ねてゆくつもりです。
url、その他はこれまでとなにも変わっていません。
ご了承ください。
敬具

2011/11/04

東京横断

なぜかこのところ千葉県での撮影が続きます。
先日は常磐線に乗って松戸へ、きのうはつくばエクスプレスで柏の葉キャンパスへ。先の日曜日なんぞ横浜からハイウェイバスで、海ほたる経由で東京湾を横断、木更津を通って富津のみなと公園にまで足をのばした。

でがけにドタバタするのは性格じゃないから遠方で撮影のある日は4時半起き。時間をかけて一服しながら一杯のコーヒーで目を覚まします。これがゴルフで、というのなら浮かれた気分にでもなろうというものだが、シゴトとなるとそうもいきません。

外に出てみれば、あたりはまだ薄暗くてしらんだ空に山はシルエットにしか見えなくて、つくづくと秋の深まりを感じさせられます。

取材先で見つけた秋の色。
南天トキワサンザシが赤い実をたわわに実らせていて、葉先で沈思黙考、微々とも動じないのはハムシでしょうか、カメムシでしょうか。あちこちでツバメシジミが羽をやすめています。
夕方帰宅してみれば、玄関先で三匹のタヌキが遊んでいました。
鎌倉の紅葉はまだまだです。

日本の秋は粛々と冬に向かって進んでいるようだけれど、どうやら北欧は事情が深刻な様子。来週末フィンランドのレヴィで開催を予定されていたアルペンスキーワールドカップ男女回転第一戦、雪不足のためにキャンセルされた。というか、現在一粒の雪もレヴィのコースにはない。ラップランドの国もまた温暖化現象で例年より平均気温が4度も高かったらしい。月末からサーキットは北米へと舞台を移します。こんどはロッキー山脈の気候にヤキモキする番ですね。
この時節、毎日が雪乞いの気分です。

2011/10/27

PX−7V フチなしプリントの件 3(11/2 追記

チョー初心者のプリントロードは続きます…
Imaging WorkShop にトライ。

Epson Print Plug-In for Photoshop にあえなく撃沈してしまった次なる一手。
おなじ「PX-7V ドライバー・ソフトウェアダウンロード」のページに Imaging WorkShop というのがあります。このツールは自分の使用している最近の EOS-1D はRaw画像処理のサポート外。故にインストールは全然考えなかった。

が、Imaging WorkShop の紹介ページにあった「…だれでも快適な写真プリントを楽しんでいただけます。…」といううたい文句につられてインストールを決行。
ちょっと起動にグズグズしているけれど、しっかりと起動します。ところが、自分の MacPro でまたもやバグ発生です。
文字化け…。オカシイナ。

ならばと今度は Imaging WorkShop を英語モードで起動です。あとは手当たり次第にクリック、クリック、クリック…。
カラーマネジメント指定。ペーパー指定。レイアウト指定。なにも考えないで即A3ノビ、ボーダーレスでプリントアウトです。

オオーッ、今まで気にしていた白いフチが見事に出ていません。これはオミゴト。

…というわけでチョー初心者の懸案事項、あっさりと解決しました。
ビギナーズラックもあったかもしれないな。

ひと段落して Imaging WorkShop をいろいろいじってみると…
ホホーッ、色補正もできるんだ…、しかも16ビットのままで…
ホホーッ、作業色空間も指定できますネ。
と、これはなかなか凝った本格的なプリントツールです。
もっとも自分はミドルクラスのプリンタ、いわんやPX-7Vのような本格的なプリンタにもいままで全く無縁。さわったこともなかったからこの手のツールは初めてです。

Raw 現像は LR と C1 pro でOK。
ともかくこれで Imaging WorkShop は自分のプリント処理に絶対必要なツールに認定となった。

「ッて、こんなにたくさん大きい紙にプリントアウトしていったいどうするんだよ!」
「そうだ、おまいさんに一枚進呈しよう」
「いらねえよ!」

- 11/2 追記 -
文字化けの件、Imaging WorkShop は OS X Lion には未対応だった。
Epson Print Plug-In for Photoshop の一件といい、我が身を深く反省です。
ま、英語モードで起動すればモンダイないから(…かどうかワカラナイが)とりあえずはこのまま人柱になって…。

2011/10/26

PX−7V フチなしプリントの件 2(11/2 追記

photoshop cs5 からダイレクトに実行するプリント、いろいろと設定を変えても相変わらず白いフチがビミョーに出現します。

…次なる一手。
EPSON の「PX-7V ドライバー・ソフトウェアダウンロード」サイトにとんでもろもろチェック。
すると Epson Print Plug-In for Photoshop というツールがあり
OS:Mac OSX Lion …OK
Photoshop:CS5 …OK
なので、ダウンロードしてインストール完了。

…が、画像を開き、手順どおりに photoshop のメニュー「自動処理」にとんでも Epson Print Plug-In for Photoshop の項目は見られない。
ナゼダロウ?
Epson のサイトに行って調べてみてもよくわからない。

で、気がついたことがひとつ。
自分の MacPro は二代目のモデル。従って OS X Lion も32ビットモードでしか動かない。
そこになぜか cs5 が64ビットモードで起動している。
Lion対応、cs5 対応の Epson Print Plug-In for Photoshop は当然64ビット対応のプラグイン。(…とこの時はそう思っていたんですよ:追記)

自分のマシンの中でインストール時は32ビット環境、cs5 実行時は64ビットというところに原因があるのかもしれない。
でも、よくわからない…

A3ノビ x 8シート (写真プリント)
A4   x 5シート (写真プリント)
普通紙 x 3シート (B/W 書類)
A3ノビ8枚目のプリントを終えたところで警告
フォトブラックのカートリッジ交換
グロスオプティマイザに続いてシアンもそろそろアウトです

フチ無しプリントの件と Epson Print Plug-In for Photoshop は、OS X Lion と cs5 がともに64ビットではしっている Mac Book で再度検証する予定。
(続く:次回 Imaging WorkShop にトライ

- 11/2 追記 -
ワカッタ!
初心に戻って最初からサイトのページを読んでいたらちゃんと書いてありますね。
以下 Epson Print Plug-in for Photoshop のサイトから…

<使用できるAdobe社製ソフトウェアのバージョン>
Adobe Photoshop CS2〜CS5
Mac OS XとPhotoshop CS5の組み合わせでご利用の場合は、32ビットモードのみに対応しています。

説明をぜんぜん読まない自分の不注意だった。
おさわがせしました。

2011/10/25

PX−7V フチなしプリントの件

写真プリント、やってみるとなかなかおもしろい。
ひとすじなわではいかないところがおもしろい。
カラーマネジメントしながらいろいろとプリントしてみると、やはりフォトショップからのプリントが自分にはいちばん適しているみたいです。

ところでA3ノビの用紙にフチなしでプリントしていて気がついたことがひとつ。
用紙セットアップ位置の左下部分にちょっとした余白がななめに出てきます。画像サイズを天地左右1センチほど大きめにリサイズしてプリントアウトしてもビミョーに細く出てきます。フォトショップで画像位置をマイナスに設定してもダメ。もちろんプリントサイズの拡大縮小も無しの設定。
A4のプリントでは出てこないから、プリンタのローディングシステムがA3ノビという大きなペーパーを扱いかねているのかもしれないし、プリンタの個体差かもしれない。
これからいろいろと調べてまたプリントテスト再開です。

右上のインク残量は
A3ノビ x6シート(写真プリント)
A4 x3シート(写真プリント)
普通紙 x3シート(B/W 書類)
をプリントアウトした結果。そろそろグロスオプティマイザーというカートリッジを交換しなければならないようです。

いや、すっかりはまりこんでしまいました(続く…

2011/10/24

リス


たくさん木の実をほおばって冬に備えます。
しばらくはリスの天下。
が、佐助庵に現れるリスは、寺社仏閣で観光客のお相手をするほどに人慣れしていない。
カメラを手に少しでも動こうものならササー、クルッ、サササー、クルッと木の枝から枝へと走り回り、あっという間に遁走してしまいます。

2011/10/21

究極のオートフォーカス(10/24 追記

きのうは終日自宅スタジオ(すいません居間のことです)でブツ撮り。
商品のどこにピントを合わせるか…ブツ撮りもなかなかむつかしい。
ましてやブツが長いスキーとなると…!

ところで、以前(6/27)紹介した「どこでもピント」のノーテンキなカメラが Lytro社から発表されたようです。(まさかホントだとは思わなかった…)
処理ソフトはとりあえずはMac用のみ。Win版もまもなく公開だそう。
現在は米国内でのみの販売ゆえ、知人がアメリカにいる方はどうぞ。
8Gバイトモデル399ドル、16Gバイトモデル499ドルは想定外の安さです。
発表されたばかりのキヤノンのフラッグシップモデルであるEOS-1D X の、システムを一新したオートフォーカス性能も真っ青ですね。
photo Lytro
「プロであれアマチュアであれ、ライトロのテクノロジイはフォトグラファーからピント合わせという頭痛の種を消してくれた」と、ニューヨークタイムズのスティーヴ・レイア記者も絶賛の提灯記事を書いてますね。

Lytro : http://www.lytro.com/

(10/24追記
Lytroのサイトをさまよっていたらどうやら発送は来年になってから
現在はFBでとりあえずの予約受付だけらしい…
1D X もこの18日に発表したのに、発売は5ヶ月後の3月下旬の予定です

2011/10/16

カウンターパンチ!

夜来の雨も上がりときおり日が差す爽快な朝です。
これならば、と朝いちで遠路、世田谷線に揺られて撮影現場に到着してみれば撮影キャンセルというカウンターパンチ。明け方までの雨で準備が間に合わなかったと…。

ま、こんなこともあるでしょう。

よっていつものとおり現場近くにある見知らぬ公園散策。
いきなりフリーとなった我が身に比べ、虫たちは大いそがしの様子です。

コスモス、日々草、芙蓉などなど…

2011/10/14

紺屋の白袴

先にモニタに当選したEPSON PX-7V、重くて大きな箱が一週間ほど前に届いていたのだがようやく意を決して開封、A3ノビ(A3よりもちょっと大きいサイズですね)までプリントできる大きなマシンですから置き場所に三日三晩長考だった。やむをえず、マシンの置き場所はデスクトップとは離れた場所。Air を PX-7V にのっけてUSB接続、とりあえずはWi−Fiでセットアップです。

さっそく紺屋の白袴よろしく、生まれて初めての写真プリントです。
まずは慣れ親しんでいる MacPro のフォトショップから直接のプリント。

最近のプリンタ、スゴイですね。
ときおりプロラボに発注していたダイレクトプリントに劣らぬクオリティです。
会社の経費とはいえ、安易にプロラボに発注していた自分の無知さ加減が恥ずかしい。
ネットで拝見する先達たちのブログを読むと、けっこうシビアな意見も見受けられますが、写真プリントに関してはチョー初心者の自分にとってはまさに「プロラボのプリンタ」としか思えない。

これからみっちりとお勉強しながらこのマシンをマスターしてゆかねばならない。
今更、とお思いでしょうが、またひとつ目からウロコ、視野が広がってしまった。
こういうの、ドツボにはまる、っていうんでしょうかね。

2011/10/11

夏のなごり

だいぶ秋らしくなってきたとはいえ、陽が差す日中はまだまだ汗ばむ陽気。
スポーツの愛好家にとっては絶好の三連休でしたね。
こちらは重い機材をしょって連日のお台場遠征。これもなかなかのトレーニングです。

海に沿っている潮風公園は、まだまだ木々の緑が強い日差しに照り映えていて、ちょっとした南国気分。
が、森の中を歩き回ってみれば金宝樹がブラシのような赤い花を咲かせ、ハナミズキもまた赤い実をたわわに実らせていて、ぽつん、ぽつんと秋の気配が押しよせています。














…と、海の方からいきなりメンデルスゾーンの大音響です。
なにごとか、と目をやればどうやら船上結婚式。参列者の集まる遊覧船に、新郎新婦が結婚行進曲に送られてボートでしずしずと登場です。なかなかの演出ですね。きっとこの日の海のようにおだやかな、おおらかな家庭を築きあげることでしょう。
無骨な自分もしばしシゴトを忘れての見学です。

2011/10/01

海路の日和あり

すごくうれしい日が続きます。

宮古から、水揚げされたばかりのたっぷりとあぶらののったさんまが届きました。
まず今宵は熱々に焼いたさんまに大根おろしとすだちをそえて…。
たくさん送ってきてくれたから、これからネットでレシピを検索しなくてはいけません。

先日の桃といい、このさんまといい、友人はいつも気を遣ってくれて、これではどっちが被災したのかわかりません。
春に鎌倉へ来たときは、ミシュラン一つ星、鎌倉山のローストビーフをごちそうしたのだが、さてこんどはなにをごちそうしようか。

舌のこえている友人だけに、悩ましいところだなあ。

2011/09/30

当選御礼!

なんと!
EPSON PX-7V という高品質プリンターのモニタに当選です。
すごくうれしい。
この上なくうれしい!

昔も今も自分が撮る写真は80%雑誌の編集用です。
フィルムやデータファイルのままデザイナーや編集者へ送ります。
もちろん補正、リサイズした上でのこと。
だから写真を自分でプリントすることなんかついぞなかった。
5、6年前だったか年賀状用にキヤノンの、文字どおり一番安いプリンタを買いましたけど、これとて99.9%年賀状用です。 だから未だに現役。
近頃になって写真を撮影する身として、これではイカンと一念発起。
エプソンとキヤノンのプリンタの性能をサイトで比較していたら…
ちょうどエプソンのサイトでブロガー向けモニターを募集中。
アクセスしたのが締め切りのギリギリ一日前です。
もちろん速攻でエントリーしたのでした。

近々このニューモデルを送ってくれるそうです。
写真プリントに関してはチョー初心者の自分ですから、これからたくさんプリンタのお勉強をせねばなりません。
楽しみでもあり、不安でもあります。


※ EPSON PX-7V の詳細は下記からどうぞ
http://www.epson.jp/products/colorio/printer/

2011/09/29

アオムシ




葉っぱのハンター、アオムシ。
ちょいとメタボ気味ですね。
今が仕込み時なんでしょうか。
さて、どんな蝶になるんだろ。

2011/09/28

レレレのレ

赤塚不二夫のかのキャラよろしく、ササッと家のまわりをはいてとりあえずは台風で折れた枝ひろい。なかなかの作業です。
う〜ン、これは第三次補正まで必要だな。

2011/09/27

彼岸花

ことしは姿を見せないな、と思っていたら裏の方にひっそりと二輪。
見事な花を開かせています。

fotos von Peter geschickt

毎シーズン、アルペンスキーワールドカップで会うスイス在住の畠山さんのパートナー、ペーター・シュムツさんから、先日開催された「シオン国際航空ショー」の写真が送られてきました。シオンからは峠をひとつ越えればフランスへも、イタリアへも、という場所柄スイス空軍、フランス空軍、イタリア空軍など総出演だそうです。
スイス空軍の Patroille Suisse はウェンゲンで開催されるラウバーホルンレースでも大活躍ですね。
Foto von Peter Schmutz
上段の写真のバックはヴェイソンナ(Veysonnaz)。かつてワールドカップが何度も開催されたのだが、最近はとんと…。ちらっと見えるのはダウンヒルコースでしょうか。
シオンをはさんで、ヴェイソンナの対斜面の山にはクラン・モンタナがひろがります。
山の麓の斜面にはブドウ畑が広がっていて、スイス屈指のワインの産地でもありますね。

danke schön!  Peter,

2011/09/22

what a glorious fall day!

台風が走り去って、すがすがしい朝です。

いったい家のまわりの惨状はいかがなものかと二階から見わたす庭先は折れた竹や枯れ枝が散乱していてもはや修復不可能の体。さいわい木は倒れていなかったが、これは一次、二次に分けて長期計画を立案して後片付けしなくてはいけません。
で、カメラ片手に家を一歩出たら玄関へのアプローチは足の踏み場もありません。おそらく風の通り道になっていたのだろうと。
ふと隣のI川さん(仮名)宅の庭に目をやると、植栽した杉の木が根こそぎ倒れています。ちょうど玄関を出てきたお母さんも茫然自失です。
ここは市の風致地区に指定されていますからまた新しく木を植栽しなくてはいけません。

家のまわりの惨状はともあれ、台風が去ったあとはおおむね気持ちの良い空になります。

今日の一曲目
ニュージーランドの清冽な青い空に思いをはせて
マオリの血を引くソプラノ、キリ・テ・カナワ
Blue Skies、Kiri Te Kanawa   with Nelson Riddle
そして
My Blue Heaven、Georgia Gibbs
歌詞は青空と関係ないのですが、日本で、昭和の喜劇王エノケン(榎本健一)が「わたしの青空」というタイトルで歌ってヒットしたものだからそのノリでつい…

2011/09/21

台風!

とうとう直撃ですか…

だいぶ以前()天気図を見たときは沖縄の下にいててっきり中国大陸の方へ去って行くのかとばかり思っていたのだが、右往左往、紆余曲折、なんと本州直撃ですね。

佐助庵では竹の葉が激しく音をたててゆれていて、どこかから飛んできた折れた枯れ枝がガラス戸を打っています。久しぶりの本格的な雨で庭先にできた水たまりも波模様。
ムッとする湿った空気でレンズもあっという間に曇ります。
先ほど市から「市立小学校16校を自主避難所として開設しています」と連絡あり。
どうしようかな…
夕食をごちそうになりにゆこうかな…
が、この風と雨だ。家にこもっているが吉。

ただいまの一曲
Autumn in New York、Sarah Vaughan
続いて
なぜかトリノ冬季五輪をふと思い出して
Nessun dorma!、Luciano Pavarotti
開会式で「誰も寝てはならぬ…」と、朗朗と歌いあげたパヴァロッティの大きな姿がまざまざと目に浮かびます。最後となってしまったパヴァロッティのステージ姿を、遠くからとはいえ目にすることができたのは自分にとって僥倖だった。
荒川静香選手の勝負曲でもありましたね。

2011/09/19

草……

6月以来の懸案事項、竹林の草取り。
ほっといたらえらいことになっています。
草ボウボウ…

赤い花は水引草。文字どおり祝儀袋の水引ですね。並みいる草の中の紅一点。
白い綿帽子をつけている草はヒメムカシヨモギでしょうか。あっという間に身の丈ほどに伸びてしまった。
5ミリほどのバナナ虫が生い繁った草の葉からたっぷりと栄養を補給しています。

いや、まいった…
これはいやも応もなく近々草むしり決行です。
でないと春にタケノコが出てきてもわからない。

でも台風が来るしな…。

2011/09/13

残暑…

by BlackBerry

所用で新宿、横浜へ。
今日も暑かった。完全に夏の空ですね。

2011/09/03

urkunde

「おまいさん、いつからウチに取材にきてる?」
いきなりなじみのプレスシェフに声をかけられました。
今から5年前、オーストリア、キッツビューエルのハーネンカムレース取材時。トレーニングランの取材を終えて、一人でぼんやりとプレスバーでビールをやりながら一服していたときのことです。
「エ? ナ、ナ、ナインティーン…エイティ……(さて、いつからだっけ)」
「OKわかった、木曜日の夜ディナーパーティがあるからぜひ出席を。ダンケシェーン」とプレスシェフは最後まで聞かないでウィンクしながらもどっていったのでした。

そんなわけで、そのディナーパーティのさなか、オーストリアやスイスの5人ほどのプレスと一緒に表彰されたのでした。なぜ表彰されたのかわからないけれど、日本からは大先達のフォトグラファーたちをさしおいて自分ひとり。

「 urkunde 」
ドイツ語にはサッパリですからなんて書いてあるのかわからない。翌日になって取材にきていた新聞社の取材仲間にたずねたら、やはり「表彰状」。あとは後日辞書で調べてみると「ハーネンカムレースに功績があったから金のキッツビューエルスキークラブのピンとともに表彰する」と。でも功績なんていわれても身に覚えがない。青天のへきれきです。きっと何年もハーネンカムの取材に通ったからではないかと。
もっとも仲間のフォトグラファーたちは「これは引退勧告だよ。あなたはもう来なくていいという意味だよ」と勝手に引退勧告です。

でもね、社会人になって、並みいる顔ぶれの前で表彰されたのは初めてのことだったから、たとえ引退勧告であったとしても、それはそれでうれしかったと思いますよ。

2011/08/25

太陽柱 ( sun pillar )

自然界のいたずら、オーロラのほかに太陽柱がありますね。
これは日本でもけっこう見られる現象だそうです。

サンモリッツで目にしたのは強烈な光の剣だった。
さながらジェダイが手にするライトセイバーですね。
2003.2 St.Moritz 














スウェーデンのオーレではレース中に何度も太陽柱が出現しました。
赤い太陽柱はナイトレースの始まる前、夕方4時頃だったでしょうか。
インスペクション中の選手もしばしレースのことは忘れて見入ります。
2007.2 Åre
2007.2 Åre
2007.2 Åre

悲しみのオーロラ(追記

「 look at! オーロラ!」
突然、傍らのガイドがさけびました。
クイーンズタウンの街で遅い夜食をとってホテルに帰るときのこと。雲ひとつない夜の空を星が埋めつくしています。
けれど自分にはガイドが指さす南十字星の方向にいくら目をこらしても、星以外にはなにも目にはいらなかった。
「 nothing than the stars……」とつぶやくしかありません。
数年前の9月の出来事です。

オーロラをめぐって悲しい思い出があります。
1994年2月、そう、ノルウェーで開催されたリレハンメル冬季五輪取材時。
アルペンスキーのメイン会場となった小さな村クヴィートフィエルには宿泊施設も多くありません。
そこで大会の2シーズン前だったか、クヴィートフィエルでワールドカップが開催されたときに二人の先達フォトグラファーが苦心惨憺してひとりの村人、モハイムさんと話をつけてくれました。前払いする我々の滞在費で、ゴール至近の場所に一軒のロッジを新築してくれるというのです。それが「モハイム邸」。立派な二階建ての山荘です。
そうしてモハイム邸で六人のフォトグラファーと一人の編集者の生活がはじまりました。

冬季五輪史上最北での開催となったリレハンメルの気温は噂にたがわずマイナス40度前後の日々が続きます。村の界わいより日のあたる山の上部の方がいくぶん暖かく感じられるくらい。

モハイム邸では、一日の取材を終えて、今日の「お宝」フィルムを整理し、原稿を書いたあとはいよいよ夜の時間が始まります。
ひたすらストーブの薪をいじる住人。薪のくべ方がわるいとクレームをつける住人。ソファに身を沈めてピュアモルトでのどを潤す住人。明日のスケジュールを念入りにチェックする住人。シェフ担当は台所で夜食の仕込みです。暖かい空気が流れ穏やかな夜がふけてゆきます。

突然だれかが「オーロラだ」とさけびました。
そう、空一面に、それはそれは見事なオーロラがひろがっていたのです。
ガラス戸を開け、デッキに出ると強烈な冷気が肌を刺し、10秒と外にはいられません。
ガラス戸を閉め、家中の照明をすべて消して、しばしオーロラのダンスに見入ります。
30分ほどだったのか、それとも一時間を超えていたのでしょうか、記憶はありません。

やがてオーロラは漆黒の空を静かに消え去っていきました。

ふとわれにかえったときに「だれか写真撮った?」と声がしました。
けれどもだれもカメラを持ち出していなかった。
六人のフォトグラファーと一人の編集者だれひとりとしてオーロラの写真を撮っていなかったのでした。

クヴィートフィエルの夜空にオーロラがすがたをあらわすことは二度となかった。

モハイム邸の前で   photo by Hiro Yakushi
追記:諸兄の名誉のために申し上げますが、この時代はまだフィルムの時代だった。
オーロラを撮るためにはかなり高感度のフィルムが必要だったのですよ。

2011/08/23

窓からの自然光で

宮古出身の友人が山梨から桃を送ってくれました。
桃はちょっとコリッとして皮ごとかぶりつくのがいちばんウマイ。
ほんとにウマイッ(ッてなにもそんなにりきまなくとも…)。

友人はアナウンサーの仕事であいかわらずあちこちを飛び回っている様子ですが、今回の山梨は骨休め。
少しは地震のショックも癒えたかな。

遅々として進まない復興だけれど、友人の家族のみならず被災された方たちが心身ともに元の生活に戻れればと。いつも思うのはそのことです。