2018/12/04

秋光安国論寺

「安国論寺、きれいでしたよお」という囁きに誘われて「いかがなものか……」とママチャリをギーコギーコさせながら実地検分にいってきた。

安国論寺はわりと材木座海岸に近いから、きっと塩害にやられてイチョウの葉なんかもう枯れ落ちてるんじゃないかと思ったのだが、案に相違してイチョウの木はもみじの紅葉と競うように艶やかにこがね色にそまっていた。

朝早かったせいか受付の女性がせっせとイチョウの葉を掃き清めている境内は観光客もほとんどいなくてこころゆくまで秋の風景を楽しめた。
この寺には、かつての東芝で、かの松下幸之助の向こうを張った「メザシの土光さん」こと土光敏夫の墓も静かに慎ましやかにおかれている。
帰りがてら鎌万によってうまそうなさかなを物色したのだが、あれこれながめているうちになんだかニシンが食いたくなって二匹ほど買い求めた。

そのままで由比ヶ浜大通りを直進して長谷寺へ。いや、もみじ狩りもそうなんだけど、むかしいただいてそのままになっていたお札やお守りをお返しに伺ったのだった。
買ったさかなはそのままママチャリのかごにおいて、観光客でごったがえす境内を本堂まで上り古札を返納し、久しぶりにお目もじ、巨大な十一面観音菩薩と弁天窟におわす弁天様におまいりした。
寺の駐輪場に戻ってみると受付の女性が不肖佐助庵の愛車のかごに何やら張り紙をしていた。なにごとかと訳を伺ってみるとかごの中に置いてあったさかなを狙ってカラスが袋をつついていた、と。丁寧に紙袋に入れなおして日本語と、英語で張り紙をしてくれていた。幸い中身は無事。危うく夕飯のおかずを持ってかれるとこだったのだが、ほんとにありがたいことだった。
きょうは夏の陽気だったから二箇所ほど紅葉インスペクション。
さて、近々PCのメインテナンスも兼ねてもみじ狩りに来る予定のS崎〈仮名〉どこへ案内しようかな。

photostream :
秋光安国論寺:
https://www.amazon.co.jp/photos/share/hal00zv1XjMcS19a2ng4Epdn67BXZowHAjfsaDrnXnd
長谷寺落葉:
https://www.amazon.co.jp/photos/share/nGWGxLJOlgZf51O6BEWjZlmGJKxsJ1DMG8U8qUX3cI9