2018/11/13

もろもろの秋

 さきおととい、撮影の帰り、けっこう疲れてとぼとぼと家路を急いでいたのだが、ふと空を見上げたらそれはそれは見事な三日月が稲村の方向にみえた。

おととい、やはり撮影の帰り、横須賀線に乗って大船を出てすぐ、めずらしく観音さまがスポットライトを浴びて夜空に浮かんでいた。
いまは時々大船観音寺ゆかりの節目節目のときにブルーやピンクにライトアップされるだけ。記憶に間違いがなければ、ムカシは夜ごと観音さまは明るく照らされていたような気がする。七年前のあの頃からかな、日が沈むと観音さまは夜のとばりにつつまれて電車の窓からは見えなくなってしまった。
ちょうど今仕事につかった300mmも手元にあるし……、思案するまでもなく北鎌倉からUターンして、大船に降りてご尊顔を撮らせていただいた。
帰宅して、撮影した写真データの整理をはじめた頃電話あり。
いきなり「こらッ、どこでなにしてるの!」とほろ酔い気分で叱られたのは同じクラブだった小N女史(仮名)の声だった。
もうね、年一回の飲み会で会うばかりのお付き合いなのだが、呼び名なんかは当時のまんま。うれしいことに、なつかしいことに、わたし、いまだにクンづけで呼ばれてます。
「え?、え? なんだよ……」
「ナガシマオンセン!……きょうはドーソーカイでしょ! いまねえ、いっぱいやりながら盛り上がってるところ!」
いけね、すっかり忘れてた、クラブの同窓会だった。
いつもは東京でやるのだが、ことしは名古屋在のK藤(仮名 呼び捨てネ)のだんどりで三重の長島温泉で盛大にやることになってたんだ。
どっちにしろ参加することはできなかったのだが、連絡忘れたのはまずかった。
「ごめん、みんな! 不肖佐助庵仕事で疲れちゃったから、写真データの整理はあとにして、一杯だけウィスキー飲んできょうはもう寝ます……」

撮影した数千枚の写真データ、やっとといおうか、ついさっき整理終了。
「もう寝ます……」