2018/11/05

円覚寺舎利殿


秋の風物、円覚寺宝物風入。
三日間だけの秘蔵のおたからの虫干しです。
同時に国宝に指定されている舎利殿を特別公開するというので最終日のきょうになっておっとりがたなで円覚寺。
不肖佐助庵、初の舎利殿参拝だった。

きょう一日曇りの予報だったから、傘も持たずに円覚寺へ参拝したのだったが、山門をくぐったあたりからから雨がしのついて、結構ずぶ濡れになった。すこし歩いては雨宿り、すこし歩いては雨宿りしながら、松嶺院や佛日庵、黄梅院で軒先を借りて、足早に行き交う人たちを眺め、一時間ほどの時間をかけて境内を舎利殿へと向かった。

ひと月ほど前に通り過ぎた台風の被害で屋根の一部が壊れた国宝舎利殿、いにしえの禅宗様式独特の建築物ゆえ大工さんの都合がつかないのか、国宝所轄の文部科学省の事情なのかはわからないが、未だ手もつけられていない状態。ビニールシートをかぶせたまま、倒壊した木もそのままの状態だった。
きょうの雨、大丈夫だったのかな。

雨降りなのに境内は外国からの観光客や宝物風入を参観にきた人たちで結構な混雑ぶり。なので御朱印をもらう人たちも引きもきらず、円覚寺で修業中の雲水たちは大車輪の活躍ぶり。長時間何枚もの御朱印を記していたから結構リラックスした姿勢だったのだが、「写真を撮らせていただきます」と声をかけたとたん、みないっせいに背にビシッと気合いが入って、それが不思議と決まったポーズになっていて、なんとなくおかしかった。
ありがとうございます。合掌。

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