2016/01/16

フラッハウ

雪のないヨーロッパ。ワールドカップコースのセットアップにはどこも右往左往です。
スイスの名勝ウェンゲンで開催されている男子レースも雪不足でスラロームコースは緑なす草原にうっすらと雪に覆われた程度。それでも伝統のレースを途切れさすにはいかない、と組織委員会は急遽複合回転コースを滑降コース上にセットアップ。第二次大戦中も絶やすこと無く続けられた伝統のラウバーホルンレース史上初の出来事だった。
女子のレースとて例外ではない。ドイツのオフターシュヴァンクで開催される予定だったレースも急遽ここフラッハウに変更された。おかげでフラッハウに一週間い続けです。

女子回転レースが二戦終わって、なんと二戦とも優勝したのはスロヴァキアのヴェロニカ・ヴェレズ-ズズロヴァという寿限無みたいな長い名前の選手。調べてみるとヨーロッパではほとんどの国がどうやら結婚しても姓が選べるらしい。ヴェロニカの場合は結婚した相手の姓と自分の姓を合体させたということですね。昨年結婚したアルペンスキーのトップレーサー、ベンジャミン・ライヒと結婚したマルリイズ・シルトの場合は夫の姓を選び、マルリイズ・ライヒとなった。

ま、それはともかく大番狂わせのヴェロニカ、第一戦目の回転レースのコースをセットしたのがたまたま旦那様のロマイン・ヴェレズだった。フランススキーチームのコーチです。だからといってヴェロニカに有利に働いたというわけではない。が、日頃共にトレーニングを重ねていたパートナーの存在は、少なくともヴェロニカにとって心強いアドバンテージとなったことだろうと思います。

朝は気持ちのよい青空が広がるフラッハウなのだが、レースが始まる頃には必ず雪降りというパターン。
連日雪に覆われての撮影です。