2011/08/23

QueenstownとMethven − NZ −

東日本大震災のちょうど 三週間ほど前、2月22日に南島最大の都市クライストチャーチを襲ったカンタベリー地震。街がほぼ壊滅状態に陥ったことは、自分の中では今なお生々しい記憶となって残っています。
気のいいクライストチャーチっ子のあのスキーガイドは元気にしているだろうか、いつもおいしい肉を食べさせてくれたあのレストランは…、大聖堂は…と気にかかることばかりです。
実は日本からNZのスキー場へアクセスする最も重要な拠点がクライストチャーチ。


クイーンズタウン( Queenstown )はクライストチャーチから西へ一時間ほどのフライトで行く、湖に面した風光明媚な観光リゾート。この街をベースにカドローナ、コロネットピーク、リマーカブル、トレブルコーンなどのスキー場へアクセスします。いずれのスキー場もチャーターバスでおよそ1時間から3時間圏内。ヘリスキーのベースタウンでもありますね。
ちょっとした道中ですから帰りはワンストップ。ほぼ中間に位置するワナカ湖畔の街で、のどを潤しながらからだをのばします。NZに長期滞在するスキーヤーにとってはワナカがベースタウンになります。アパートを借りて自炊しながらひたすらスキーに没頭します。


カドローナでスキーを楽しんだときは山を下りて国道にはいったところにポツンとあるカドローナホテルへ。入り口に止めてある年代物の「自動車」が目印です。カウンターバーでビールを手にして内庭を散策しながらのイッパイというわけ。この一角だけがまるで時間が止まっているような不思議な情景です。これもまた seventh heaven。


一方マウントハットでスキー三昧、というスキーヤーたちはカンタベリー平野の一角にポツンとある村、メスヴェン( Methven )に滞在します。かつてアルペンスキーのワールドカップが開催されたマウントハットへはここからクルマで40分ほど。ほとんどが二階建てのコンドミニアムやホテルのほかはこれといって目につかない静かな村です。もちろん百メートルほどのメインストリートには数軒のレストランやスポーツショップ、銀行などがあって、村のあちこちには小さなアパートもたくさんありますけどね。
うまそうな骨付きの肉はメインストリートにあるレストラン、ラストポストのスペアリブ。ラムや魚に飽きたら口にしたい一品。そしてメインストリートの外れにあるブルーパブは午後になるとスキーヤーたちで大賑わいです。このパブの向かい、目につかない裏通りに村に一軒しかないリキュールショップがひっそりとあるのですが、酒屋への行き帰りなのについブルーパブに足を運んでしまうのが常です。