2011/08/22

club ski fields − NZ −

あっという間に涼しくなった。いや、むしろ寒いくらいです。
残念ながら、今夏も日本です。

夏が盛りの北半球ですが、南半球はこれから春を迎えようとする冬の季節です。
スキーシーズンのまっただ中。
とりわけ北島、南島に分かれるニュージーランドへは日本からも数百人のスキーヤーが大挙遠征してる模様です。
クイーンズタウン近郊のコロネットピークで先週開催されたFISレース回転第2戦では佐々木明選手が見事優勝を果たしたようです。順当な仕上がりなのかな。

NZ南島にはコロネットピークを始めカドローナ、トレブルコーン、マウントハットなど整備されたスキー場がたくさんあるのですが、近年とりわけ人気があるのは「 club ski fields 」と呼ばれる、南島のほぼ中央部、サザンアルプスに点在するスキーエリア。
ブロークンリヴァー、クレイギイバーン、マウントオリンパスなどなどの、どちらかというとバックカントリースタイルでスキーを楽しむフィールドですね。
いずれも山小屋風のロッジが1軒、簡易スキーリフトが2、3本あるだけなのですが、お椀のようになっている広大なスロープにコースはありません。リフトで上ってちょいとトラバースすればパフパフの処女雪が広がっていて、日が沈むまでパウダー三昧です。

ただし自然が造りあげてくれたこのすばらしい斜面にアプローチするのは容易ではない。
クルマは四輪駆動必須。道なき道を走り、橋のない川を渡り、険しい山道を登ってようやくスキーエリアに到着するのです。だからヘリスキーと同様、エージェントのツアーに参加することもまた必須ですね。

正直スキー場(かな?)に行くまでコワイ、ドキドキする。簡易リフトにつかまって山頂まで上がるのもコワイ。トラバースしてスタートするまでかなりコワイ。
でもね、最初の1本を滑ったらあとは seventh heaven。極上のパウダーにひたれます。

帰途、ふと目にはいった路傍の看板に「 back to reality 」と書いてあります。
「目を覚ませ。現実に戻れ」ということなのでしょうか。