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ついでというわけではないが、久しぶりに従兄の寺に祀ってある母の墓参り。墓碑銘は「薫」。今は白馬で暮らす上司だった元編集長、号「三草」さんにお願いして書してもらったのです。
上越市にある従兄の寺は真宗大谷派。当の従兄である住職は仏事とは関係ない講演会とやらで外出中、かわりに大黒にありがたいお経をあげてもらったのでした。で、夕食後、雪中梅で一杯やりながら従兄となにげなしに話してみると、なんと!寺があまたある鎌倉に真宗大谷派のお寺はひとつもないのですね。これには驚きました。
調べてみると長谷寺や大仏様の高徳院は浄土宗、成就院は真言宗大覚寺派、明月院は臨済宗建長寺派などなど…。またひとつ賢くなりました。
ところで、先週末突然の悲報が届きました。
時折雪上で一緒になるフォトグラファー、渡辺正和さんが長良川で撮影中に川に流され、亡くなったのです。56歳だった。まだまだ撮りたいものがたくさんあっただろうに…。
自分もそうなのですが、ファインダーをのぞいている時はついつい周囲の危険な情況を軽く見てしまうのですね。白馬でスキーヤーと接触した時もそうだった。ギリギリまでシャッターを押すことに気合が入ってしまうのです。瞬間にこだわるフォトグラファーの性(さが)かもしれません。
つい2週間ほど前だったか、用をたしに家を出た時に、東日本大震災のチャリティ写真展のことでメンバーといっしょに鎌倉に来ていた正和さんと、若宮大路の路上でバッタリ顔を合わせたのが最後になってしまいました。
最初で最後、雪のない季節の邂逅だった。