2019/03/08

センチメンタルストリート

チューリヒから来日中ののりさんと落ち合う途中、ひさしぶりに馬喰町と神保町ぶらぶら。

……と、馬喰町の裏通りで「いもや」の看板発見!
大学時代によく通っていた神保町界わいに数軒あった天ぷらととんかつの店。
いやなつかしい、と速攻でとびこんだ。
ん?たしか「いもや」は経営者が高齢になって去年全店閉店したのではなかったか?とセッセと応対してくれる老夫婦に尋ねたら、のれん分けした店なのだと。神保町に天ぷらの店が一軒、馬喰町のとんかつの店が一軒、その他にも三軒ほどまだ営業している、とおかみさんが張りのある声で教えてくれた。
さっそく揚げ油の香りが漂っている白木のカウンターであの懐かしいとんかつ定食をむさぼり食った。
脂身が少し多めの揚げたてのとんかつも、しじみ汁の味も、少しもかわっていなかった。

待ち合わせの時間まで少し時間があったから神保町のスズラン通りをぶらついてみた。知らない店ばかりだった。文銭堂も郵便局もまだ残っていてホッとしたのもつかの間、富山房はドラッグストアになってしまったし、東京堂もなんだか店構えがかわってしまっていて少しがっかりした。
待ち合わせ場所の三省堂に向かうときに今度は裏通りをまわった。
あぁ、ここだけはなんにもかわってない。
ラドリオもミロンガもそのまま。
ミロンガでタンゴを聞きながらうまいコーヒーを飲んだのだったなあ。