2016/10/03

宝の山よ

土曜日のあさ、鎌倉を出るときは小雨模様、肌寒いほどだったのに、会津はからりと晴れ上がっていて、汗ばむほどに夏の陽気だった。
雪のない、こんなに見事な磐梯山を目にするのは初めてかもしれない。

昔は冬になると研究室の実験をサボっては猪苗代に入り浸ってスキーにのめり込んでいたものだった。
おかげである日教授に呼び出しをくらって1年の留年を宣告された事を思い出す。
初めての実験でニトログリセリンを原料にしてサッカリンをつくって、自作の、できたてのサッカリンをおそるおそる舐めさせられたことを思い出す。
卒論の内容なんてなんにも覚えてないのに、なぜだろう。
(スイマセン、先輩の松原さんの卒論を丸写ししてなんとか卒業したからだと思います)

ともかくすっかり黄金色した稲穂に囲まれている磐梯山の麓は稲刈りの真っ最中。
今晩は食えないだろうが早く新米を炊いたふっくらした飯を口にしたい。