2012/03/14

369日

あれから1年。
ことしもまた昨年と同様白馬で技術選の取材だった。
その時刻はちょうど技術選の勝者を称える表彰式。
男子は地元の丸山貴雄が三連覇を果たし
女子の勝者は奇しくも福島県スキー連盟所属の兼子佳代選手。
悲願の技術選初制覇です。
優勝インタビューでは大震災に触れて
「この優勝でスキーをとおして被災された方たちが少しでも元気づいてもらえれば…」と、故郷の空に向けて控えめに応援のメッセージ。
そう、被災地も、被災された方々の心情も、1年前となにも変わってはいない。
相も変わらず政治家と官僚と大会社のエゴに満ちたゲームが続くばかりです。
大会を通じて選手たちを悩ませた湿雪と濃霧は、未だ苦しみ続けている北国の涙雨だったのかもしれません。

技術選がおわり、悲喜こもごものデモ選の取材を終えてひさしぶりの鎌倉帰参。
春の気配はまだありません。

あれから369日、か……。