2018/09/19

湯立神楽と面掛行列

もう彼岸の入りだというのにまた夏の陽射しが戻ってきた。
きのう「権五郎さま」こと御霊神社例祭へ湯立神楽と面掛行列を見に行ってきた。

湯立神楽というのは湯を煮えたぎらせた釜に笹の葉をくぐらせて五穀豊穣などを祈る。
その年の吉兆を占う神事でもあるらしい。
軽快な笛太鼓の囃子にのって神職が奉納するさまざまな神楽がなかなか面白かった。

湯立神楽が終わると、権五郎力餅で客が引きもきらないあの力餅家の前の通りを面掛行列。
十人の男衆が面をかぶって通りを練り歩き、その後に威勢のいいかけ声ではなくて、哀調をおびた天王唄の調べにのって神輿がつづいた。
行列は一番爺、二番鬼………というふうに十の面の順序は決まっていて、九番目の阿亀(おかめ)の腹に触れると安産祈願となるそうでいつも行列の一番人気。年ごろの女性たちがきそって阿亀の腹にさわっていたのだが、どう考えても出産に関係ないと思われるお方も腹にさわってるのがなんだかおかしかった。祭りだなあ。