1本目のラップはディフェンディングチャンピオン、オーストリアのマルセル・ヒルシャー。三つ目の金メダルに期待がかかったのだが2本目のゴール前で痛恨の大失敗。優勝はフランスのジャンバプティスタ・グランジェ。2位と3位にはドイツのフリッツ・ドッファーとフェリクス・ノイロイターがそれぞれ入った。
いや、大変なレースだった。
世界大会であるがゆえに出場する選手も玉石混淆なのだが、ところどころに氷が顔をのぞかせている過酷なコースに手こずり、1本目で途中棄権したのが実に43人。日本期待の湯浅直樹もスタート直後に片ハンで失敗してしまった。
2本目に入ると氷に加え、今度は猛烈な雪降りです。
いや、すごかった。
新潟県山奥出身の佐助庵もお手上げジョータイです。
ヒルシャーの失敗もこの雪降りと視界不良にあり、と言ってよい。痛恨の片ハンにガックリと肩を落とします。
1月にスイスのアーデルボーデン回転で優勝したステファーノ・グロスも雪と氷にやられたひとり。
2015ヴェイル・ビーヴァークリーク世界選手権、ドラマチックな幕切れで全日程終了です。